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利便性の高い宇土市ならではのライフスタイル
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河野さん
宇土市役所
海も山も街中へもアクセスに優れている熊本県宇土市(うとし)。今回は、そんな宇土市で仕事も子育ても趣味もすべて全力で楽しんでいる河野さんに、宇土市ならではのライフスタイルについて伺いました。
お出かけの選択肢が多い宇土市での生活
私は宇土市で生まれ、小中高と地元の学校に通い、大学も県内の学校に進んだので、社会人になるまでは宇土市の実家で暮らしていました。
大学卒業後は宇土市役所に入庁して、同棲をきっかけに隣の熊本市で2年ほど生活しました。そして結婚のタイミングで家を建てることになりました。私の親からは「できれば近くにいてくれると嬉しい」と言われまして、妻も理解してくれたこともあり、結婚を機に宇土市で生活することになりました。
今は2人の娘がおりまして、週末にはよく一緒に出かけています。宇土市はアクセスが良いので、本当にいろいろな場所に遊びに行きますが、中でもお隣の熊本市にある動植物園は定番スポットです。年間パスポートを持っていて、週1で行った時期もありました。朝早くに動植物園に行き、2時間ほど楽しんだら回転寿司を食べに行って。家に帰ってお昼寝したら、そこから公園に遊びに行くような、割とアクティブな週末を送っています。
ほかにも、週末の定番コースとして、宇土市のショッピングセンター内にあるボールプールやトランポリンがある室内遊園地に行くこともあります。娘が遊んでいる様子を微笑ましく眺めています。
あと、宇土市は自然豊かな地域ですので、山に行ったこともありましたね。娘は疲れてしまって半分以上は抱っこしていましたけど(笑)
こうして振り返ると、子どもと一緒に遊ぶ場として、宇土市にはいろんな選択肢があるのかなって思います。
育児や仕事だけでなく趣味も全力で。今では月間400km超を走る
仕事や育児を一生懸命やることはもちろんですが、趣味にも力を注いでいます。
はじめは学生時代にもやっていたサッカーを始めたのですが、コロナの影響を受けて活動に制限がかかってしまいました。ただ体力を落としたくなかったので、ランニングを日課にしていました。とはいえ、せっかくランニングを続けるなら大会に出てみようかなと思い、いろいろ調べる中でトレイルランという競技を見つけたんです。
簡単に言えば、山道のような舗装されていないコースを走るスポーツです。フランスで開催された160kmのレースを見たとき「これ完走したいな」って火がつきました。当時は走っても1日5〜6km程度でしたが、今では月間400kmを超えるほど走れるようになりました。
トレイルランは本当に山の中を走るので、平坦な道を走ることとは訳が違うんです。それこそ同じ20kmでも、コースによってタイムが全く異なるので、記録を目標にすることも難しくて。
だから、練習するにも場所を選ぶんですよ。私の場合は、近くに雁回山(がんかいざん)という山があるので、軽く練習するときにはそこで走ることが多いです。1周6kmほどのコースで、2〜3周走ります。
本気で追い込みたいときには、別の山を目指して車で1時間ほど走って、よりトレイルランに近い形で練習をすることもありますね。長いときは5時間くらい山で走っています(笑)
「九州の中心地」アクセス面に優れた宇土市
トレイルランやマラソンの大会に参加するために、福岡や宮崎まで行くこともありますが、どこも1時間ほどで行けちゃうんです。福岡は新幹線に乗ればすぐですし、宮崎も車で高速道路を使えば意外に近くて、私自身もびっくりしました。
先日、宮崎で開催されたトレイルランの大会に参加した時は、もっと遠いものだと思って前泊したんです。ただ、実際に行ってみたらすぐに着いてしまって、前日入りする必要は全くなかったなって思いました(笑)熊本県って北に行けばすぐに福岡がありますし、南に向かえば宮崎や鹿児島まですぐに行けるので、個人的に九州の中心部だと感じています。
その中でも宇土市は、海と山にもアクセスしやすく、熊本市内に行くにも電車で10分ちょっとで行けるんです。ちょっと電車に乗れば熊本市内に行けて、1時間ほど車を走らせれば宮崎の方まで行けるので、宇土市こそ九州の中心だなと個人的には思っています。
宇土市の中でも地域によって特色が異なる
宇土市は東西に長い形をしています。その中で、東部や中心部に関しては交通アクセスも良く、便利なエリアである一方、西部になるとけっこう不便に感じるかもしれません。実際、宇土市での生活を始める方で、西側を選択するケースはやっぱり少ないです。
人が少なければお店も減りますし、次第に病院のような生活に必要な施設も少なくなり、利便性がどんどん削られていきます。その結果、空き家も増えてしまい、歯止めをかけることができていません。
もちろん、ひとりの移住者からしてみれば、宇土市の東部や中心部を選択すれば何の問題もない話ですが、宇土市全体で見ると、地域によって人気に偏りがあることを課題に感じています。
宇土市の西部は海と山に挟まれた地域で、自然に恵まれた環境であることは間違いないんです。ただ、自然豊かさという観点では、周辺の天草や阿蘇には見劣りする部分もあるので、観光資源としては少し弱いんです。
とはいえ、宇土市の西部にも需要があります。阿蘇や天草の方からすると、利便性は充分高いと思ってもらえるみたいで、ほどよい中古物件があれば住みたいという人も一定数います。
ただ、貸し出せる空き家物件が少なく、個人の財産なので無理やり売れるものでもなく、地域としては課題に感じています。
ちょうどいい田舎暮らしができる場所
宇土市を一言であらわすと、「ちょうどいい田舎暮らし」ができる場所だと思います。美味しいお酒を飲めて、買い物も充分に楽しめる熊本市まで車で30分、電車なら10分ちょっとで行ける場所です。
人が多い場所で暮らしていると息が詰まる人も多いと思うんです。そんな人には宇土市での生活が合っているのかもしれません。
海も山も少し足を伸ばせば着く距離ですし、新幹線や車を使えば九州各地にすぐ行けるので、軽い気持ちでお出かけできることは大きな強みです。強烈に魅力的なスポットがある地域も良いと思いますが、それだけでは生活に飽きが来ると思います。その点、宇土市のようなちょっと足を伸ばせば、いろいろ楽しめる環境は、ずっと生活していくにはちょうどいい地域だと思います。
近頃、地方に移住する方は増えていますが、大自然を求めるほどではないという方には、「ちょうどいい田舎暮らし」ができる宇土市が選択肢のひとつに入ると嬉しいです。